やまなみ⼯房

Atelier Yamanami

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やまなみ工房は、1986年に「やまなみ共同作業所」として滋賀県甲賀市に開所。1990年、下請け中心の生産活動から表現活動を支援する施設へと方針を転換した。そのきっかけとなったのは、内職作業の合間に一心不乱に絵を描いていた一人の利用者の姿であった。この出来事を契機に、社会への適応や生産性を求めるのではなく、利用者一人ひとりの個性や自主性を尊重しながら、各自のペースで行う表現活動の支援に力を注ぐようになった。開設当初は３名だった利用者は、現在では90名を超える。
ここで生み出される作品は、国内外の展覧会で紹介され、ポンピドゥー・センターをはじめとする美術館のパブリックコレクションにも収蔵されている。工房の日常や制作風景を追ったドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』（2018年）の公開をはじめ、施設内のギャラリー・カフェ・菓子工房の開設など、創作を起点とした活動の輪が広がり続けている。また、やまなみ工房で生み出された絵画作品をテキスタイルデザインに展開するファッションブランド「DISTORTION3」をはじめ、多様なジャンルのクリエイターとの協働も積極的に行っている。さらに、商品パッケージに作品イメージが二次利用されるなど、企業とのコラボレーションにも広がりが生まれている。

展示

東山エリア