ARTIST
アーティスト
葉⼭有樹
Hayama Yuki
- 展示
1961年佐賀県生まれ。1975年より有田の窯元で修業を積み、1985年に「葉山有樹窯」を開窯。葉山は、肥前陶磁の伝統に根差した超人的な技巧をもつ陶芸家であると同時に、小説や童話などを手掛ける著述家でもある。さまざまな歴史・文化に触発された物語を執筆し、その創作過程で脳裏に浮かんだ情景を絵付けによって磁器に表現してきた。その作中では、古代メソポタミアやエジプト、中国など、日本に留まらない多様な文明が参照されており、またマンガやアニメといった現代を生きる葉山のリアリティと美意識が投影されている。これまでは大皿や壺を中心に制作してきたが、絵付けを自らの手で描くことによる技術的制約を超えるべく、近年では転写技術を導入し、その表現を建築的なスケールにまで拡張する。強い具体性をもつ細密描写の世界は、磁器という枠を超えて、新たな展開を迎えている。GO FOR KOGEI 2023で発表された《双龍》は、その一例と言えるだろう。
主な展覧会に、個展「—虹の彼方に—葉山有樹展」(水戸市民会館、2025年)、「BEAUTY OF LIFE」(Ippodo Gallery・アメリカ、2016年)、グループ展「工芸未来派」(金沢21世紀美術館、2012年)、「三人展—Forward Stroke明日への眼差し—」(佐賀県立美術館、2018年)。著作に『短編小説 種子集』(ブイツーソリューション、2012年)ほか。金沢21世紀美術館に作品が収蔵されている。
展示
岩瀬エリア
I-1|桝田酒造店 満寿泉
《双龍》2023年アルミ複合板 個人蔵 Photo:Watanabe Osamu
《双龍》2023年アルミ複合板 個人蔵 Photo:Watanabe Osamu
《龍孫皇帝図鉢》2010年 陶磁器 個人蔵 Photo:Watanabe Osamu