GO FOR KOGEI 2025
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ARTIST

アーティスト

松本勇⾺

Matsumoto Yuma

  • 展示
  • イベント

Photo: Matsumoto Erina

1977年群馬県生まれ。2000年より新潟で開催される「大地の芸術祭」にサポーターとして関わる中で藁による彫刻と出会い、現在は独立して作家活動を行っている。松本は、作品制作で用いる藁が穀物の副産物であることに着目している。米や麦といった穀物は、人類の生存を支えてきたが、その副産物である藁もまた、かつては燃料や飼料、また履物や建材などとして用いられ、生活に欠かせないものであった。そうした素材で象る彫刻は、人類の農耕文化そのものを象徴するものと彼は捉える。また松本の制作は、基本的に展示場所の地域住民との協働によって行われる。作品のスケールが人の身の丈を超えることもその理由の一つだが、それ以上に、参加者一人ひとりの能力を持ち寄りながら制作を進めるという過程に、農耕における協働の記憶が重ねられている。彼の主たるモチーフは動物である。藁の有機的な質感が生き物の毛並みを想起させるためでもあるが、同時に「穀物の抜け殻」である藁で生命の形象をつくることにより、生と死という生命の二重性を表現している。
主な作品展示に「食と生きる」(東京ミッドタウン日比谷、2025年)、「第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」(ときわ公園、2022年)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」(十日町市、2015年)、「瀬戸内国際芸術祭2013」(玉野市、2013年)など。

展示

岩瀬エリア

I-4 / I-8|旧林医院、富山港展望台

イベント

松本勇馬との協働制作(ボランティア募集)

I|岩瀬エリア

《母乳》2025年 稲藁、木材、竹 個人蔵 展示風景「食と生きる」(東京ミッドタウン日比谷、2025年)

《迷惑龍》2022年 稲藁、木材、竹、金属管 個人蔵 Photo: Matsumoto Erina

《霧が池の主》2019年 稲藁、木材、竹 作家蔵 展示風景「横浜市緑区区政50周年事業」(横浜市緑区、2019年)