三浦史朗＋宴KAIプロジェクト

Miura Shiro & En-Kai Project

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Photo: Jumonji Bishin

三浦史朗は、1969年京都府生まれ。1995年に早稲田大学理工学部（現：創造理工学部）建築学科および大学院を修了後、数寄屋大工棟梁の中村外二に師事。その後、「とふう」「三角屋」を立ち上げ、個人住宅から店舗の設計・施工まで幅広く手がけてきた。現在は「六角屋」の代表として、建築の企画・設計・デザイン監修にとどまらず、地域づくりのプロデュースにも取り組んでいる。「宴KAIプロジェクト」は、三浦が中心となり、大工や木工、紙、竹など多様な素材を扱う職人たちと協働し、それぞれの素材に特化した新たな「ものづくり」を実践する取り組みである。2019年の「KAI-KI」を皮切りに、これまでに８つのプロジェクトを展開してきた。それらの取り組みの中で、三浦は素材の特性や職人の技術を最大限に引き出すために、さまざまな関係項を編み直す「構匠（こうしょう）」として関わってきた。そのアプローチは、図面に基づき構築的に創出される点において建築的でもあり、同時に職人の「手の内」から生まれる点において工芸的でもある。こうした両立を架橋するプロデュースは、数奇屋建築に深く関わってきた三浦ならではの実践であると言えるだろう。

宴KAIプロジェクト
KAI-KI｜大井光太郎（大井）、三角屋、AIR FRAME
KAI-RO｜小西忠行（小西工務店）、岡田 正（美正堂岡田表具店）
KAI-SHI｜嘉戸 浩（かみ添）
KAI-TOU｜中川周士（中川木工芸）
KAI-CHIKU｜下本一歩（竹と）、岡部創太（家具設計製作所コモン）
KAI-SOU、KAI-SOU iori｜村松正晴（M.Produce）、上野和広（NUNO）
KAI-SEKI｜宇佐見透（Cazahana）、山本雅二（ヤマモト）
KAI-KOU｜原田弥（三幻色）、松本大輔（ライティングルーツファクトリー）

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